■

文章が上手くなりたいなぁ、と思ってます。

自分を表現したり伝えたりする手段としては色々あります。言葉だったり絵だったり文章だったり写真だったり踊りだったり沢山。でも個人的に最も優れた、というかダイレクトな表現は肉体的な、キスだったりセックスだったりじゃないのかな、と思ったりしてます。

ところがそういった行為は一般的には仲がいい人なら誰とでも！みたいな風潮はよろしくないらしく、しかも俺は性癖は特殊ななモノがあるかかもしれないけれど、セクシャルとしてはごくごくノーマルなので、肉体的コミュニケーションを最上と捉えてしまうと、男性の人たちとはどうしても壁が、といったことになります。結局のところごく限られた人としか行えないわけで。そうなってくると、出来るだけ正確に何かを伝えようとしたらやはり何かしらその他の表現や伝達手段を磨いていくしかないワケで。で、俺は絵は描けないしカメラ持ってないしと消去法で考えると、残るのは大抵の人と同じように、言葉と文章なワケですよ。踊ってもいいけど微塵も伝わらない自信がある。

だから、文章が上手くなりたいんですけど、どうやらなかなかダメな感じが。自分の書いた文章で、どれくらい伝わってるか、って言うのを客観視すると「10段階評価でマイナス10です！」くらいのものだと。考えや感情を文章化する時に、イメージとしては脳の中にある「感情→文章デコーダー」みたいなものを通ってくると思うんですけど、どうも全然性能がよくないみたいです俺。モチロン人によってこのデコーダーには性能の差があるのは当然なんですけど、もうひとつあるのがバージョンアップできるか、みたいな話で。

生まれつき良いデコーダー、個性的なデコーダーを持ってる人はいいんですけど、じゃあそうじゃない人たちは文章が永遠にヘタなのかって話だけどそうじゃなくて。生まれつきのデコーダーがヘボくても、外部からの刺激でバージョンアップをする人たちが数多く居るワケなんですよ。人の文章を読んで、どんどん文章が上手くなっていく人たち。刺激や訓練によって上達する人たち。しかしながらこれも、誰でも、ってワケではなく、いくら文章を読もうが書こうが、一向にダメな人も居るわけで。モチロン文法的な間違いをしなくなったり、読みやすくなったりはするかもしれないんだけど、一番大事な「伝える、表現する」ってことに関しては全然上達してない、といった有様に。それが多分今の俺の状況で。

この状況を打破するには、それこそデコーダーごと取り替えるしかないワケで。それはもう、意識改革みたいなのもです。価値観や考え方をある種のダイナミズムをもってこう、がつーんと変換。多分「デコーダーだけ交換ね」みたいなPCライクなコトはできないんじゃないかと。

でも、そうすると「今」の俺を伝えることは出来ないワケで。デコーダーが一新されるほどの意識的転換を行ったとすれば、それはもう、まったく新しい人みたいなもので。超人に生まれ変わったジェロニモとはワケが違ってきます。誰？！くらいのレベルで。

「今」の自分を伝えたり表現したりすることに関しては絶望的だと理解してるにも拘らず、何でか知らないけど俺はこう、書いたり読んだりするんです。多分それは、なんか「あ、ダメだな」ってのを確認してるのかなんのなか。

一番の問題は、俺が何を、誰に伝えたがってるのかがサッパリなコトで。「おっぱい」だけでむしろいいんじゃないかな俺は。